Somewhere in the world

感じたこと、みたもの、聴いたものをつらつらと書いていくブログ

4月 よかった映画まとめ

4月もいい映画にたくさん出会えました。その中でも見てほしい映画を選びました。

 

1. 美女と野獣(1946)

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 美しく気立ての良い娘ベル(ジョゼット・デイ)は、口やかましい姉アデレードとフェリシエに召使いのようにこき使われているが文句も言わず、家事をこなす日々。ある日、商人の父(マルセル・アンドレ)の船が海に沈み、破産の危機に陥る。まもなく一隻が入港したという知らせを聞き父は港へ旅立つが、債権者に船を押収され全てが徒労に終わった帰り道、夜の森で不思議な古城に迷い込む。城を出る際に、庭の美しい一輪のバラを手折ると野獣(ジャン・マレー)が姿を現わし、命の代償として娘の一人を差し出すよう命じる。迷わず志願し城へ向かったベルは、野獣の姿に最初は驚くが、次第にその優しさに心を開いていく。だが、父の病を知り一週間の約束で家に帰ると、彼女に求愛するアヴナン(ジャン・マレー)と着飾ったベルに嫉妬する姉妹らは結託してベルを城へ帰さず、城にある宝を奪おうとする……。

『美女と野獣』(1946年)監督:ジャン・コクトー 出演:ジャン・マレー、ジョゼット・デイ 第41回 - シネマトゥデイ

 去年はエマ・ワトソン主演の「美女と野獣」が話題を呼びヒットしましたが、こちらの美女と野獣もとても美しいです。70年以上前につくられたとは思えないほど目をみはるような美しい芸術で、ディズニー版「美女と野獣」と比べコクトー版の本作の野獣の城は死後の世界っぽいおどろおどろしさがあります。ろうそくは人の手がニョキっと壁から生えていて持っているようなデザインで、目だけ動かしている彫像も置いてあったり。さらにベルの涙は美しい宝石に変わるシーンなど、古さを感じさせないときめきを与えてくれるシーンがたくさんあったのでぜひ見てほしいです。

この映画でガストン的ポジションを担う、ベルに求婚する男性役のジャン・マレーは監督のジャン・コクトーのミューズでもあり私生活のパートナーだったそうです。ほんと美男子。

 

2. ロシュフォールの恋人たち(1966)

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お祭りを2日後に控えたフランス西南部の海辺の街ロシュフォールに、作曲家の卵のソランジュ(フランソワーズ・ドルレアック)とダンサー志望の妹デルフィーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)という双子姉妹が暮らしていた。お祭の当日、旅芸人のエチエンヌ(ジョージ・チャキリス)たちに頼まれ、彼女たちは歌と踊りを披露する。     

                       -Yahoo!映画よりあらすじ引用

 

とにかくかわいい。この双子の姉妹のファッションも可愛すぎて。どっちもモテるわけですが、アプローチしてくる旅芸人をあっさり振ったりそれでもめげない旅芸人。理想の女性を追い求める若い水兵。水兵が探している女性がまさにデルフィーヌ

そっくりですがすれ違いでなかなか出会えなかったり、ソランジュは落とした楽譜を拾ってくれた男性にまた出会えないかと考える。恋ってまさにタイミングだし、人生はなんて美しいんだろう。そう思わせてくれる映画です。歌も踊りもファッションもカラフルな色彩もすべてが最高。

 

3. アンビリーバブル・トゥルース(1989)

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 ニューヨーク州の郊外にある住宅地、リンデンハースト。恋人の父親を殺したジョシュ(ロバート・バーク)は服役から戻り、自動車修理工としての腕を買われ整備工場に勤務することになる。工場の娘オードリー(エイドリアン・シェリー)は、核戦争や環境破壊で世界が明日にでも死んでしまうのではないかと心配している。そんな二人が惹かれ合うようになり……。

                         -Yahoo!映画よりあらすじ引用

 

世界の終末を信じる女の子と殺人犯だった男とのラブストーリー。まずエイドリアン・シェリーが演じるオードリーが可愛すぎる。本当に世界が終わると信じているのでハーバードに合格しても「行かないわ。どうせ死ぬんだもの。」と親に告げるほどとても悲観的な少女。窓からジョシュを覗きながら口紅をひいていたらコケかけて失敗しちゃったり。こんな女の子に恋しないわけがない。めちゃくちゃ厳しい父親のもとで育てられてきたオードリーの前に現れたジョシュは唯一彼女の興味を惹くミステリアスな男だけど、オードリーがいる世界から救い出してくれるような王子様。

周りの登場人物たちの独特の会話のテンポもおもしろい(笑)基本的にみんな話噛み合ってません。けどなんか好きなハル・ハートリーの一本。

 

4. アメリカン・スリープオーバー(2010)

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デトロイトの郊外。町では同じ夜に各地でお泊り会(スリープオーバー)が開かれていた。

マギーはひと夏の経験をしたくて寮を抜け出し、ロブは一目ぼれした女の子を探しに、美人の双子がかつて自分に好意を抱いていたことを知ったスコットは双子に会いに、ある少女は浮気した自分の恋人に別れを告げに。それぞれのストーリーが一晩のできごとで、朝になって魔法が解けたみたいに登場人物たちの心情が変化しているのが良い。10代のときのお泊り会ってわくわくしたなあ、 って思い出させてくれた。みんなでお菓子つまみながら好きな人のこととかくだらない話して爆笑して、眠くなったら寝よっかみたいな。お泊り会の夜は自分の秘密を言いたくなる夜。

デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督の若者たちの撮り方がすっごく好きだなー。同じ監督の「イット・フォローズ」も観て思った。「アメリカン・スリープオーバー」はNetflixにもあるのでぜひ。

 

5. ハートストーン(2016)

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アイスランドの小さい村に暮らすクリスティアンとソール。ソールは同じ村に住む少女ベータのことが好きなのでクリスティアンは応援しようとするが・・・ 

 

アイスランド大自然はとても美しい。が、2人が住む村はとても閉鎖的で噂が立つとすぐ広まってしまうし、同性愛者は村から追い出されてしまう。ソールのことが好きなクリスティアンは厳格な父のもとで育ち、自分の性について悩むんですが・・・切ないね。ただただクリスティアンを救い出したくなる。

敏感な時期の少年たちの心をとても丁寧に描いていてよかったです。好きな子と同じ部屋で寝てどきどきする気持ち、母親に新しい恋人ができて複雑な気持ちとか。

ソールの金色のまつげやピンクがかった頬が光に照らされているような撮り方など、ひとつひとつのカットも美しいので注目してほしいです。こちらもNetflixで配信中です。

 

 

6. ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016)

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幼いころからバレエ界で頭角を現してきた天才的ダンサー、セルゲイ・ポルーニン。史上最年少でロイヤル・バレエ団のプリンシパルを務めた彼の苦悩とともに描く半生 

 この映画見て彼のファンになった。バレエ全然詳しくないけど、彼の踊りはとても生命力を感じさせる。バレエをするセルゲイのために家族は出稼ぎに出て、そんなセルゲイは幼いころから家族のために踊り続けていた。しかし両親の離婚により、セルゲイは自分がバレエをする目的を失ってしまう。体の限界などから引退を考え、そのときに撮った"Take Me to Church"の曲で踊る映像。その動画はYoutbeで2,000万回以上再生された。とにかくもう圧倒的な身体能力と表現力!この動画何回でも観たくなる。

こんなに踊りが生き生きとしているのに、彼から踊りをとったら死んでしまいそうな儚さや孤独さも垣間見える。観てよかったと思えるドキュメンタリーでした。

 

7. 叫びとささやき(1972)

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次女アグネスがガンを患い、長女のカーリンと三女のマリアは駆けつける。死に際のアグネスを中心に普段隠している本音が露わになっていく。 

 

貼った画像からもわかる通り、部屋の内装が素晴らしいです。血のような赤で統一された部屋。この映画で"赤"は鍵となっていて、普通黒でフェードアウトされる画面もこの映画では赤で画面をフェードアウトさせる。さらに"血"もやたら出てくる。

「生と死」がテーマのほかに「女性の性」についてもテーマが隠されているような気がします。外交官の夫と寝室を共にしたくない長女のカーリン、男性経験が一度もなかったアグネス、寂しさのあまりアグネスの主治医と不倫をするマリン。久しぶりに会ったカーリンとマリンが長年お互いに抱いていた本音をぶつけるのですが・・・

最初から最後まで緊張感がすごく、観た後どっと疲労感なので体調悪いときはあまり観ないほういいかも。でもこの赤を基調とした映像美は本当に素晴らしいのでおすすめ。