Somewhere in the world

感じたこと、みたもの、聴いたものをつらつらと書いていくブログ

3月 よかった映画まとめ

今月はあまり映画みてなかったけど良かったものをピックアップしました

 

1. シェイプ・オブ・ウォーター (2017)

f:id:crybaby___aya:20180331202429j:image

 掃除係として研究所で働くイライザは、運びこまれた半魚人と次第に心を通わせていく

 

すごく良かったなあ。終わった後涙が止まらなかった…愛の力ってすごいね、なんかもう全部を肯定してくれるような映画でした。

悪役を演じたマイケル・シャノンの演技もよかった。たしかに悪役なんだけど、働いて半魚人を痛めつける顔と家庭のよき父親の顔も持っていて、どことなく哀しさを感じさせる役柄でした。

イライザの1日は目覚まし時計を止めて、浴槽でオナニーを始めて靴を磨いて身なりを整えて、隣人にあいさつをして1日を始めるんですよね。このキチッとしているルーティーンからイライザの内面の美しさが出ていると思う。

サントラはもう素晴らしすぎてほぼ毎日聴いてます。雨の日に聴くと、雨の日もそんなに悪いものじゃないと思えるのでオススメ。

 

2. 黒猫・白猫(1998)

f:id:crybaby___aya:20180331203346j:image

ジプシーのマトゥコは騙されて大金を失う。返す金が無くなったことを知った実業家のダンダはマトゥコに自分の妹と、マトゥコの息子ザーレとの結婚を持ち込むが…

 

これも最高でした。この記事で紹介する映画は全部最高なんですけど。

ブラスバンドの演奏で盛り上げて話がドタバタ進んでくクリストリッツァ節が出まくってますね。(同じ監督の「アンダーグラウンド」という映画も最高です)

この映画に出てくる結婚式、アヒルとか白猫とか黒猫とか出てきたりみんな酒飲んで踊ってるんですけどこれすごい理想の結婚式じゃん…って思う。観終わったあとはとにかくもう笑いと幸福感でいっぱい!!これもシェイプオブウォーター 同様、愛の力はスゲエと思わせられる作品です。

 

3. シンプルメン(1992)

f:id:crybaby___aya:20180331204624j:image

大学生のデニスと、犯罪者である兄のビルは父を探しに旅に出る

 

シュールでたまらなく好きな空気の映画。

この映画がきっかけで監督のハル・ハートリーと彼の作品をもっと観たいと思えました。

弟のデニスは真面目に「会ったことない父親に会いたい」と思っているんですけど、兄のビルは失恋したばっかなので父より女探しのためという方が強いほど二人の性格は正反対。

旅の途中で兄弟はケイトとエレナという女性に出会う。エレナ(画像中央)がすっごいかわいい…細くて、つぶらな瞳をしているけどすごく芯の強い女の子。

途中なぜかデニスとエレナと、ケイトを好きな近所の男性の3人でゆらゆら踊り出すシーンが最高。

 

4. 早春(1970)

f:id:crybaby___aya:20180331205408j:image

公衆浴場で働き始めたマイクは、年上の上司スーザンに恋をする 

 

タイトル通り。若さゆえ、愛ゆえに突っ走りすぎる少年の物語。

なんと「早春」は今まで円盤化もされていなかったそうで、今回はデジタル・リマスター版として劇場公開で蘇りました。

スーザンが好きすぎるあまりマイクがとる行動は、最初の微笑ましさからどんどんエスカレートしていき、狂っていくのがおもしろい。マイクはめちゃくちゃハンサムだけど、婚約者がいながら男性客(マイクの元先生)とセックスするスーザンを自分のものにしたいがために、「コレはやべえ…」みたいな行動もとっていきます。

"恋は盲目"というけれど盲目どころか狂気を生み、次第に破滅へと向かっていくラスト。それでもラストの美しさは必見です。

 

5. お早よう(1959)

f:id:crybaby___aya:20180331210206j:image

ある新興住宅地。
実と勇はテレビを買って欲しいがために駄々をこねるが母と父に聞き入れてもらえない。兄弟はテレビを買ってもらえるまで口を聞かないようにする

 

恥ずかしながら今まで小津安二郎監督の作品を観たことが無かったのですが、初鑑賞として「お早よう」を選んで大正解でした。

うーんかなり好き。特に何が起きるわけでもないけど愛すべき日常。

テレビを買ってもらえないですねる兄弟が可愛すぎて可愛すぎて…特に弟のいさむちゃんは可愛すぎて彼が出てくるシーンは思わず頰がゆるんでしまう。家を出るときお母さんに覚えたての英語で「あいらぶゆー!」と言うのがかわいすぎ。

兄弟の話だけでなく、兄弟の叔母の恋模様も描かれています。兄弟が英語を教えてもらいに行ってるお兄さんの家で、兄の実は「大人だって『おはよう』『こんにちは』『いい天気ですね』とか無駄なことばっかり言ってるじゃないか。」と言うシーンがあります。

それに対してお兄さんが「『おはよう』『いい天気ですね』がないと味気ない世界になると思わないかい?」って言うシーンが良い。そして「でも本当に大切なことは言えないんだなあ」と後から思うお兄さん。

なんだか優しくなれる映画でした。